皆さん、ブログを見に来ていただき、ありがとうございます。いよいよ、今日は大晦日。平成28年(2016年)を締めくくる最後の日となりました。
今年は、イギリスのEU離脱やトランプ氏のアメリカ大統領選勝利など、世界に激震が走り、グローバリズムの流れにブレーキがかかり、ナショナリズムの台頭が顕著となる転機の年となりました。
日本も、アメリカ、ロシア、中国、韓国など、周辺国との関係を、根本的に見つめ直す大転換点に立たされていると感じます。
先日の、新千歳空港での中国人の暴動や、昨年暮れの日韓合意を覆すことにもなりかねない、釜山における慰安婦像の新たな設置など、和を重んじる私たち日本人にとってはとても理解に苦しむ、隣国による事件が相次いでいます。
そんな中、おととい29日に、香港Asia World Expoで開催される予定だった「YOSHIKI Classical Special with Orchestra-HONG KONG」が、コンサートの開催2時間前に、急遽、中止を迫られました。
私は、YOSHIKIさんのファンなので、このハプニングも、簡単には見過ごすことができないと感じています。
当然、YOSHIKIさんは万全の態勢で香港に入り、当日、会場でリハーサルを順調に進めていらっしゃいました。
ところが、主催者である香港のプロモーターが、正式な許可申請をしていなかったという理由で、会場側から急遽、コンサートを中止にするよう迫られたのでした。
私は日本で、YOSHIKIさんのツイッターを通してこの事態を知ったのですが、あまりの理不尽さに絶句してしまいました。日本では、到底考えられない・・・にわかには信じがたい緊急事態でした。
香港のプロモーターのミスも問題ですが、こうした問題が起こった場合、日本では、とにかく、お客様に迷惑をかけないようにと、会場側も一丸となって、「開催させる」ことを前提に、必死に動くと思うのです。
中国では、日本企業が中国で立ち上げた工場や店舗を閉鎖して中国から撤退しようとする際に、中国当局とトラブルになるケースが増えていると聞きます。中国側が得をしない状態で日本企業が撤退することは、まず許さないというのです。
撤退するなら、現地の資産をすべて中国に残していくよう迫る中国側に対して、それはあまりにも不公正だと、一般的な世界常識の範囲で、なんとか交渉を進めようとする日本企業ですが、最後には根気負けをして、日本側が大損をし、中国からどうにかこうにか撤退できた、というような話も、よく耳にします。
おそらく、中国人と日本人の、根本的な価値観や感覚の差が、こういう問題を引き起こすのだと思います。
よくいわれるように、中国側は、「感情よりも勘定」で物事を判断する傾向があります。それに、背後にそびえる中国共産党からの圧力も、無視できないのだと感じます。
それに比べて、日本には、言論の自由もありますし、なるべくトラブルを起こさないようにしようとする人々の善意と和を重んじる心が満ちています。本当に日本は素晴らしい国だと、一国民として誇りに思います。
今回のYOSHIKIさんのケースも、ひとえにYOSHIKIさんの武士道精神(善意と思いやりの心)によって、事態が収まりました。
かたくなな会場側に対して、「本公演をプライベート・ショーにして、既に会場に集まっているファンのために、今夜の公演を無料にしたら、演奏をさせてもらえますか」とYOSHIKIさんは、長時間、ねばり強く交渉を重ねられました。
結果、翌日(30日)の夜であれば公演してもいいという回答を会場側から引き出し、29日分のチケット代金はすべて返金されることになりました。
それだけでなくYOSHIKIさんは、各チケット購入者ごとにもう1名、無料ライブに招待致しますと、なんとも寛大なファン・サービスも示されたのです。
YOSHIKIさんやスタッフの皆さんは、徹夜でスケジュール調整や、延期されたコンサートの準備をし、昨夜、30日の夜、現地の香港のファンの方たちをはじめ世界各地から詰めかけたファンのみなさんのために無料コンサートを開き、無事に成功をおさめられました。
素晴らしい対応をなさったと思います。お疲れさまでした。
ただ、そのハプニングのせいで、30日に行われたNHKの紅白歌合戦のリハーサルに、YOSHIKIさんは出席できなくなりました。今夜(31日)ぶっつけ本番で、松田聖子さんとの共演「薔薇のように咲いて 桜のように散って」(ピアノ演奏)と、XJAPANの「紅」を披露することになりそうですが、ファンとしては、ドキドキと見守る状況が続きます。必ず成功させてくださると信じていますけれど・・・。
今年は、デヴィッド・ボウイやプリンスやジョージ・マイケルなど、私の青春時代のヒーローたちが相次いで天に召されました。
偉大なアーティストたちがまた亡くなったことに、言葉も出ないほどの悲しみを感じていますが、弔いの気持ちもかねて、今生きていらっしゃる才能豊かなアーティストの皆さんには、これから先も、ますます輝いていってほしいと願っています。
そして私事で恐縮ですが、今年2016年は、なんといっても、私の小説「サムライ モーツァルトとマイケル・ジャクソン」が出版され、小説家になるという念願がかなった、私にとって忘れられない年となりました。
いつも応援してくださっている皆さまには、どれだけ感謝しているかしれません。ほんとうにありがとうございます。
どうか皆さまにとっても、今年以上に来年が良い年となりますよう、心からお祈りいたしております。
来年も、引き続き、よろしくお願いいたします。
どうぞ良いお年をお迎えください。
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