皆さん、ブログを見に来ていただき、ありがとうございます。
今日は、なつかしい岐阜の思い出を、少しお話しいたします。
先日、岐阜に住んでいる友人から、夕日に照らされて黄金色に輝く稲穂の写真などを見せてもらい、岐阜の美しい自然の景色を思い出したので、皆さんにも伝えたくなりました。
岐阜県は広くて、北部の郡上市や、もっと北へ行った飛騨・高山などは、土地そのものに、独特な古い伝統と文化が染み込んでいるような風情があります。ところが、私の住んでいた岐阜市は、どちらかというと名古屋市に似た近代的な街並みで、その中に、ひっそりと、美しい伝統文化が残っています。
いずれにしても、山に近いせいか、空気がとても澄んでいて、空が広くて高く、晴れの日は、特に鮮やかなブルーの空に癒されます。
岐阜市には、金華山(きんかざん)という山があって・・・かつては、稲葉山と呼ばれていたのですが・・・頂上に、織田信長が建てた岐阜城がそびえています。現在の天守閣は再建されたものですが、最上階の四階が展望台になっていて、そこから眺め下す長良川や城下町の風景が、とても綺麗です。
私も何度か岐阜城を訪ねましたが、林道ドライブの人気スポットでもある金華山は、特に、この秋の紅葉の季節がひときわ輝きを増します。
かつて、豊臣秀吉が(木下藤吉郎時代に)、この険しい山を駆け登ったという逸話も残っているように、お城まで登山することもできますが、なかなか大変です。私も一度だけ登ったことがありますが、甘く見ていたなと、途中でリタイアしたくなったのを覚えています。
普通の観光なら、山すその岐阜公園からロープーウェイが出ているので、そちらで山頂へ上がるのがおすすめです。ロープーウェイを降りてからも、山道を少し歩かないとお城へはたどり着けませんから・・・。
岐阜公園は、板垣退助が暗殺されたことでも有名な公園で、彼の銅像も建っています。「信長の庭」と呼ばれる緑あふれる庭園や、大正天皇御大典記念事業として建築された三重塔などもあり、さすが、日本画家の巨匠、川合玉堂が、風水をもとに位置を決めたというだけあり、お城と庭園と塔のコントラストが絶妙で、風流な景観を楽しめます。
個人的には、岐阜公園の一角にあるお茶屋さんのみたらし団子が大好きで、お城へ行った帰りには、必ず立ち寄っていました。普通のみたらし団子と思いきや、関東やその他の地域で売っているお団子とは明らかに違う、独特の硬さやうまみがあって、病みつきになるおいしさなのです。
岐阜市では、毎年10月の第一週の土日に、「ぎふ信長まつり」と呼ばれるにぎやかな祭りが開催されます。岐阜のまちが、まさに、お祭り一色になるのです。戦国武将や火縄銃鉄砲隊などで編成された「信長公騎馬武者行列」や、「楽市楽座」や「能楽」などが見どころで、「太鼓」や「神輿」などの伝統的な行事が、市内各所で繰り広げられます。
岐阜のまちを繁栄させてくれた主君・信長公への御恩に対する奉公のような想いが、今でも岐阜の人々の心の片隅に、ごくあたり前に残っていて、子どもたちは、そういう歴史と伝統を、大人たちからしっかりと学びつつ、小学校では、信長公のために叩いたという太鼓の技術を習得したりもしています。こんなところに思いがけず、武士道精神が残っていることに、日本という国の歴史の重みを感じます。
来年2017年は、信長公が、この地を「岐阜」と命名しお城に入場してから450年経つ記念の年ということで、お祭りも、更に盛大に催されるようです。私も久しぶりに、岐阜のまちを訪ねてみたくなりました。
国の重要無形民俗文化財にも指定されている長良川の鵜飼いは、夏の風物詩として有名ですが、実は、春(5月)から秋(10月)まで催されています。ただ、夏には、3万発打ち上がる花火大会が、長良川で、贅沢にも二週連続行われるので(岐阜新聞と中日新聞がそれぞれ主催)、それに合わせて観光するのもおすすめです。鮎も食べごろですし・・・。
秋は秋で、栗拾いや松茸狩りもでき、中津川の「栗きんとん」もおいしいのですけれどね。
忘れてはいけない名所が、岐阜には、もう一つあります。関ケ原の古戦場です。私も三度ほど行ったことがありますが、あの場所にたたずむと、なにか心にさざ波が起きるような感じがして不思議でした。
先日、日新報道の遠藤社長たちと打ち合わせをしているとき、なにげなく、「5年もマイケルやモーツァルトのことを考えて、いつも彼らに話しかけていたら、最後の方は、彼らが降臨して私に話しかけてくるような感覚があり、自然と筆が進みました」と伝えると、遠藤社長が、「司馬遼太郎も同じことを言っていたよ。彼は、何度も(5~6回)、関ケ原の古戦場を訪ねて、そのたびに、先人たちの声が聞こえてきたと言い、帰宅後は、ものすごい勢いで書いていたというからね」と教えてくださり、驚きました。
偉大な文豪も、やはり、何年も書物と向き合い、何度も現地へ赴いて、身体全部で偉人の魂を感じ、自分の中に落とし込み、小説を書いていたのだと知り、なんだか勇気を与えてもらえたような気がしました。私も、ますます頑張らなくちゃ、と気が引き締まったところです。
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