皆さん、ブログを見に来ていただき、ありがとうございます。今日は、かつて私が所属していた「麦夢(ばくむ)の会」という文学同人会について、少しお話しいたします。
岐阜に住んでいたときに、ひょんなことから仲間に入れていただいた「麦夢の会」には、当時、40名ほどの会員が名を連ねていました。
皆さん、書くことが好きで、書くことをベースに、将来なにかしら、より豊かな人生となる道を切り開いていこうとなさっていらっしゃる魅力的な方たちばかりでした。
現職の市議会議員や弁護士、歯科医に教員、農水省や労働省、気象庁や県庁などに勤めていらっしゃる方々、住職やプロの詩人や記者やミュージシャンなどもいらして、ほんとうにバラエティーに富んだメンバーが集っていました。
今は、ちょっと小休止というか、事実上、解散している状態なのですが、元メンバーの方たちが多方面でご活躍なさっていて、私も大いに励まされています。
中でも、特筆すべきは、「鶏(けい)ちゃん合衆国」の大統領に就任された長尾伴文さんと、我らが「麦夢の会」のリーダで、奇跡のお米といわれている「龍の瞳」の発見者でもある今井隆さんです。
まず、「鶏ちゃん」とはなにかというと、南飛騨地方(下呂市など)や奥美濃地方(郡上市など)の郷土料理で、しょうゆや味噌をベースにしたタレに漬け込んだ鶏肉を、キャベツなどといっしょに焼いて食べるシンプルでおいしい一品のことです。
その「鶏ちゃん」を広く普及させたい仲間が集まって、飲食店やメーカーが「州」となり、小売事業者が「自治区」となって、愛好家たちは「国民」ということで、「鶏ちゃん合衆国」を建国したというのですから、驚きました。長尾さんは、もともと発想が豊かでバイタリティーあふれる方なので、大統領に就任されたと聞いたとき、まさに適任だな、と思いました。
今や100もの州ができ、鶏ちゃん合衆国の国民の方たちが集うイベントも目白押しで、更に、東海地方のコンビニではおいしい鶏ちゃん弁当も売られているというのですから、関東にいる身としては、うらやましいかぎりです。
それから、もう一方の「龍の瞳」ですが、これは、「いのちの壱」という品種の中の最高級のお米のことです。コシヒカリの1.5倍という大粒で、香り、味、粘り、噛みごたえなどが、とても秀でていて、岐阜県庁の幹部職員の方からも、「100年に一度の奇跡的な発見だ」と言われたほど珍しいお米なのです。
2000年の当時、農水省に勤めながら小説を書いておられた今井さんが、実家の農家で田んぼの見まわりをしていたとき、偶然、背の高い特別なオーラを発している稲を見つけられたことが、全ての発端でした。まさに運命の出会いだったと思います。
当時、「不思議なお米を発見したんだよ」と今井さんが興奮気味に話しておられたことを、私もよく覚えています。
彼は、その後、農水省をやめて、「株式会社 龍の瞳」の社長として、このお米の価値とおいしさを多くの人たちに知ってもらおうと、全国を飛びまわっていらっしゃいます。
私も「龍の瞳」をいただきましたが、香りからして芳ばしく、炊き立てのご飯はつやつやしていて、口の中に入れた途端、ぱぁっと甘さが広がり、粘りや歯ごたえもあるので、あまりのおいしさに歓声を上げてしまったほどでした。
今井さんのおすすめは、7分づきだそうです。胚芽やヌカには、うまみ成分と食物繊維やカルシュウム、鉄などのミネラル、ビタミンB1やビタミンEなどの栄養素も多く含まれているので、胚芽を残した精米方法をとっているのだそうです。
お値段は、ちょっと高めですが、農薬もほとんど使っていませんし、手間暇をかけて端正を込めて作っていらっしゃるお米です。今までに全国のコンクールで多数の金賞や優秀賞もとっていますから、私も、自信を持ってお勧めできます。
皆さんも、よかったら一度、召し上がってみてくださいね。
それにしても、長尾さんや今井さんをはじめ、日本の伝統的な食文化を信念を持って広めていらっしゃる皆さまには、ほんとうに頭が下がります。
日本の良さを、私も、もっと知り、もっと伝えていきたいです。
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